全日本チャボ保存協会制定
「天然記念物チャボ審査標準」に掲載
(昭和10年版、養鶏組合中央会、家禽体型標準)
雄
- 頭:稍大にして、広く、顔は円く滑らか。
- 冠(かん):単片にして大きく、頭上に直立し整然たる五歯に分裂する。
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肉髯(にくぜん):冠に調和した大きさで、円く開き垂下する。
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嘴(くちばし):勁(つよ)く僅かに彎曲する。
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眼:割合大きくよく張る。
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耳朶(じだ):大にして円滑なり。
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頸(くび):稍短くして、著しく後方に彎曲し、豊多の頸羽はよく肩を覆う。
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軀幹(たいかん):極めて短くまるく良く充実する。
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背:甚だ短く広く、鞍羽は豊多なり。
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胸:よく充実して円く、前方に凸出す。
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腹:短く深く且つ緊実し、軟羽は密にして短し。
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翼:大にして長く、翼尖は著しく下垂して地面に達する。
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尾:尾筒は、頗る大にして、よく開張し、直立して冠尾に接触せんとす。謡羽は長く殆ど直立し微に湾曲し、覆尾羽は豊多にしてよく主尾羽の上に拡がる。
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脚及び趾(ゆび):腿は太さ中等にして極めて短く、脛は滑らかにして頗る短く、趾は小にして真直、よく開張する。
雌
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頭:稍大きく広く、顔は円く滑らか。
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冠(かん):単片にして大きさ中等、頭上に緊著直立し整然たる五歯に分裂する。
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肉髯(にくぜん):大きさ中位にしてで円し。
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嘴(くちばし):勁(つよ)くよく彎曲する。
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眼:大きくてよく張る。
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耳朶(じだ):大きさ中等にして円滑なり。
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頸(くび):短く著しく後方に彎曲する。
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軀幹(たいかん):極めて短く円く充実する。
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背:甚だ短く、広く鞍羽豊多なり。
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胸:充実して円く凸出す。
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腹:短く深く且つ充実し、軟羽は短し。
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翼:大にして長く、翼尖は著しく下垂して地面達する。
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尾:尾筒は、大にして、よく開張拡張し、直立しする。
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脚及び趾(ゆび):腿は太さ中等にして極めて短く、脛は滑らかにして頗る短く太く、趾は小にして真直によく開張する。
矮鶏共通の標準(深川景義著、「ちゃぼ」より)
雄
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嘴(くちばし):勁(つよ)くして、適当に湾曲す
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頭:やや大にして、濶(ひろ)し
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眼:大にして、良く開張す
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冠(かん):単片にして、大きさ適度、整然たる五歯に分裂し、肉厚く頭上に直立す
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ただし、大冠種は、頗る大なること。しかし、丸羽類はヌメ(絖)にして、他はシボ(縮緬)とす
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肉髯(にくぜん):大きさ適度にして円く、大冠種は長大にして円し、質は冠に同じ
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耳朶(じだ):小。ただし、大冠種は大。滑らかなり
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頸(くび):稍短くして、著しく後方に湾曲し、頸羽は夥多にして、長く肩を覆う。ただし丸羽類は頸羽短く雌状羽を表す
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胸:円く充実し前方に突出す
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背:甚だ短くして、鞍羽夥多、また蓑羽夥多にして長きもの。ただし丸羽類は鞍羽蓑羽ともに雌状を呈す
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尾:大にして、開張、直立または桃立し、殆ど冠の後部に接触せんとするもの。
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謡羽は長くして真っ直ぐまたは微に湾曲せるもの。ただし丸羽類の謡羽に相当すべきものは、主尾羽の第1羽に比し殆ど同長にして覆尾羽突出せず
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翼羽:大、且つ長にして、翼の尖端は垂れて地に接触す
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体躯及び軟羽:体躯短く厚く、軟羽は短し
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腿(もも):大きさ適度にして短し
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脛(すね):頗る短くして太し
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趾(ゆび):短くして真っ直ぐ、よく開張す